サウナ小屋・バレルサウナに最適な煙突レイアウトとは?
投稿者 :サウナハウス on
〜煙突の取り回しで“熱効率”も“安全性”も変わる〜
こんにちは!
サウナストーブを導入する際、「どのストーブを選ぶか?」と同じくらい重要なのが、
**“煙突の取り回し”**です。
特にサウナ小屋やバレルサウナのような限られた空間では、
煙突の取り回しひとつで、安全性・暖まりやすさ・メンテナンス性まで大きく変わってきます。
「煙突の出口って、どこから出せばいいの?」
「上出しと横出し、結局どっちがいいの?」
そんな疑問をお持ちの方へ、
今回はサウナに最適な煙突レイアウトを分かりやすく解説していきます。
🔥 煙突レイアウトの基本「上出し」vs「横出し」
薪ストーブの煙突レイアウトは大きく分けて以下の2つ。
タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
上出し(天井貫通) | ストーブの上から煙突を上に伸ばす |
・ドラフト(排気力)が強い |
・雨仕舞の施工がやや複雑 |
横出し(壁貫通) | 後部または上部から煙突を壁に出す |
・天井形状、素材に左右されない |
・ドラフトが弱くなりがち ・煤が溜まりやすい(掃除サイクルが短い) ・パーツが増える |
✅ 結論:サウナには「上出し」がおすすめ!
サウナは高温が必要なため、煙突内にしっかりと上昇気流(ドラフト)を発生させることが重要です。
その点、上出しは熱を逃がさず、ストーブの本来の性能を引き出しやすくなります。
横出しと比較して煤も溜まりづらく、清掃もサウナ室内のストーブを外してずらし、ゴミ袋を直下に設置し、ワイヤーブラシを上下どちらかから通すだけで済むので簡単です。
※しっかりドラフト量を考慮して設置し、定期的にメンテナンスを行うのであれば横出しでも何も問題ありません。
🛠 サウナ小屋に最適な煙突設計のポイント
-
煙突の立ち上がりは真っ直ぐが理想
-
曲がりが多いと排気効率が悪化 → 上昇気流が弱くなる
-
なるべくストレートに、ルートは短く必要量分高く!
-
-
屋根や壁を貫通させる場合は“耐熱施工”必須
-
断熱二重煙突を使用するのも◎
-
屋根材と煙突の接触部には必ず遮熱・防水処理
- 壁を貫通させる際にはメガネ石を忘れずに
-
🛖 バレルサウナ特有の注意点
🔸 丸屋根での上出しは雨仕舞が難しい
-
カーブした屋根に対して防水処理をしっかりする必要あり
-
「雨漏りリスク」があるため、煙突フラッシングは専用品を使うこと
-
メタルバンドやラバーフランジなどを用いて雨仕舞をすることをおすすめします
コーキングも忘れずに
🔸 煙突の角度が制限されやすい
-
内部が狭いため、ストーブの位置=煙突の取り出し位置をよく検討すること
-
施工前に設計図で煙突位置をシミュレーションすると安心
🔧 煙突掃除も見据えた「点検口」の配置も忘れずに
横出しで煙突を配置する際には、煙突の途中にT字の掃除口やエルボ下の点検蓋を設けておくと、
将来のメンテナンスが格段に楽になります。
ストーブは長く使うもの。日々の掃除・点検も“使いやすさ”の一部として設計しましょう。
✅ まとめ:煙突設計がストーブのポテンシャルを引き出す!
煙突の取り回しは、単なる“排気の通り道”ではありません。
安全性・暖まりやすさ・快適性すべてに関わる「超重要ポイント」です。
特にサウナ小屋やバレルサウナのような特殊形状では、
設置前の計画・設計段階から煙突の取り回しをしっかり考えておくことで、
快適なサウナライフが長く続くようになります。