【メーカー比較】北欧薪サウナストーブ10ブランドの紹介
投稿者 :サウナハウス on
みなさんこんにちは!
~Harvia、HUUM、MISA、Kastor、Narvi、Mondex、Stoveman、Summit、Skamet、Tulikivi~
フィンランドやエストニアを中心に、北欧には数多くの薪サウナストーブブランドが存在します。
それぞれが独自の哲学とデザイン思想を持ち、火の扱い・ロウリュ性能・耐久性・デザイン性などに個性が際立ちます。
この記事では、**電気ストーブではなく「薪式サウナストーブ」**に焦点を当て、主要10ブランドを比較・紹介します。
🔥 1. Harvia(ハルビア)
創業:1950年(フィンランド・ムーラメ)
特徴:世界最大のサウナブランド。家庭用から商業用までラインナップが圧倒的。
Harviaの薪ストーブは、長年の経験に裏打ちされた安定した燃焼効率と設計精度が特徴。
「M」「Legend」シリーズは日本でも人気で、重厚な石積みデザインと柔らかいロウリュが魅力。
世界中のサウナビルダーが標準採用する“定番ブランド”です。
✅ 向いているユーザー:安心感を重視したい、失敗のない定番を選びたい方。
🌿 2. HUUM(フーム)
創業:2011年(エストニア)
特徴:北欧デザインと最新工学の融合。
HUUMは、従来の「無骨なサウナストーブ」のイメージを覆す、アートピースのようなデザインが特徴。
本来は電気ストーブが主力ですが、薪モデル「HUUM HIVE Wood」もあり、非常に高い熱保持性能と現代的な外観を両立。
丸石を大量に積み、ロウリュ時の蒸気が非常にまろやか。
✅ 向いているユーザー:デザイン性・静寂性・ミニマルサウナを重視する方。
🪵 3. MISA(ミサ)
創業:1956年(フィンランド)
特徴:古き良きフィンランドの「頑丈な鋼の薪ストーブ」。
MISAの薪ストーブは、構造が極めてシンプルで、高温・長時間燃焼に強い。
デザインはクラシカルで装飾が少なく、実用一点張りの無骨さが魅力。
業務用・長期利用の家庭サウナに根強い人気があります。
✅ 向いているユーザー:シンプルで壊れにくい薪ストーブを求める方。
🔩 4. Kastor(カストール)
創業:1916年(フィンランド)
特徴:最古参ブランド。伝統技術と現代設計の融合。
Kastorは100年以上の歴史を誇る老舗。
代表作「Saga」や「Karhu」シリーズは、耐久性とクラシックなデザインが特徴です。
Harviaグループ傘下になった現在も、職人の手仕事による高品質な製造を続けています。
✅ 向いているユーザー:クラシックな雰囲気のサウナや、歴史を感じたい方。
⚙️ 5. Narvi(ナルヴィ)
創業:1937年(フィンランド・タンペレ)
特徴:最も“サウナ愛好家的”なブランド。
Narviは「燃費の良さ」と「強力なロウリュ」が最大の特徴。
薪の熱を最大限に活かし、炉内で完全燃焼させる独自設計を採用。
頑丈なスチール構造で、10年以上メンテナンス不要と言われる耐久性を誇ります。
✅ 向いているユーザー:高温志向・ロウリュ重視・プロ仕様のサウナに。
🪨 6. Mondex(モンデックス)
創業:1990年代(フィンランド)
特徴:現代的デザインと静音燃焼。
比較的新しいブランドながら、サウナ室との一体感を重視したデザインが特徴。
燃焼音が静かで、炎のコントロール性に優れる。
住宅地など、静かな環境での屋外サウナに向いています。
✅ 向いているユーザー:デザイン性と静音性のバランスを求める方。
🔥 7. Stoveman(ストーブマン)
創業:エストニア
特徴:高火力・高耐久・圧倒的コスパ。
黒鉄フレームに無骨なフォルム、焚き火のような強烈な熱量を誇る。
業務用や野外サウナで特に人気で、爆裂ロウリュ派に愛される。
サウナ小屋やコンテナサウナとの相性も抜群。
✅ 向いているユーザー:男前サウナ、アウトドア派、DIYサウナ向け。
🏔️ 8. Summit(サミット)
創業:エストニア
特徴:現地職人が手作業で仕上げる実直な薪ストーブ。
鋼板溶接のクオリティが高く、コストに対して性能が非常に優秀。
日本ではまだ流通量が少ないが、欧州では徐々に評価が上昇中。
燃焼効率・デザインバランスともにStovemanとよく比較される。
✅ 向いているユーザー:コスパ良くハイクオリティを求めたい方。
🔧 9. Skamet(スカメット)
創業:エストニア(1979年)
特徴:業務用大型薪ストーブの老舗。
Skametは商業サウナ・スモークサウナなど、大空間加熱を得意とする工業系ブランド。
燃焼力が極めて高く、石積量も多い。
構造は無骨だが、パワーではトップクラス。
✅ 向いているユーザー:大型バレルサウナや商業施設向け。
🪶 10. Tulikivi(トゥリキヴィ)
創業:1979年(フィンランド)
特徴:石材メーカーが作る“蓄熱型サウナストーブ”。
フィンランド産の天然ソープストーン(滑石)を贅沢に使用。
遠赤外線の柔らかい熱を長時間放射し、火を落とした後も2〜3時間暖かい。
デザインも彫刻的で、まさに“石の芸術品”。
✅ 向いているユーザー:長時間サウナ・遠赤外線重視・デザイン志向。
🔥 北欧薪サウナストーブ10ブランド 比較表
ブランド | 国 | 特徴 | デザイン傾向 | 燃焼効率 | ロウリュ性能 |
---|---|---|---|---|---|
Harvia | フィンランド | 世界的ブランド、安定性抜群 | シンプル | 良好 | 標準 |
HUUM | エストニア | デザイン性と静音性 | モダン | 良好 | 柔らか |
MISA | フィンランド | 無骨で頑丈 | クラシック | 高 | 強 |
Kastor | フィンランド | 老舗ブランド | 伝統的 | 良好 | 標準 |
Narvi | フィンランド | 燃費・高温志向 | 無骨 | 非常に高い | 強力 |
Mondex | フィンランド | デザイン×静音 | シンプル | 良好 | 柔らか |
Stoveman | エストニア | 高火力・低価格 | 無骨 | 非常に高い | 強烈 |
Summit | エストニア | コスパ高い実力派 | シンプル | 高 | 強 |
Skamet | エストニア | 大型サウナ向け | 無骨 | 非常に高い | 強烈 |
Tulikivi | フィンランド | 蓄熱型・天然石使用 | アート系 | 中 | 柔らか |
✳️ まとめ
-
定番と信頼性なら → Harvia
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職人志向・高温重視なら → Narvi / MISA
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デザイン性・静音性なら → HUUM / Mondex / Tulikivi
-
無骨なデザイン・コンテナサウナなら → Stoveman / Summit / Skamet
薪サウナストーブ選びの正解は「自分がどんなサウナを作りたいか」で決まります。
上記のまとめはあくまで指標。作りたいサウナに必要なスペック、仕上がりのビジョンを思い浮かべて選んでみてください。
燃焼の音、石を叩く蒸気、炎の美しさ──それぞれのブランドが描くサウナの世界を、ぜひ体験してみてください。