サウナでなぜ人は『ととのう』のか?医学的メカニズムを徹底解説
投稿者 :サウナハウス on
はじめに
サウナ愛好家の間でよく聞かれる「ととのう」という言葉。
汗をかき、水風呂に入り、外気浴をした後に訪れるあの浮遊感や多幸感は、単なる気分の問題ではありません。実は、医学的に説明できるメカニズムが隠されています。
この記事では、サウナで人が「ととのう」理由を科学的に解説していきます。
サウナで起こる身体の変化
サウナ室に入ると体温が一気に上がり、身体は熱ストレスにさらされます。
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体温上昇:深部体温が約1℃上がる
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血管拡張:血流が促進され、心拍数は安静時の約2倍に
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発汗作用:体温を下げるために大量の汗をかき、デトックス効果も
これは軽いジョギングをした時と同じくらいの負荷であり、心身に「活性化」のスイッチが入った状態になります。
水風呂での急激な変化
熱せられた体を水風呂で一気に冷やすと、反対の反応が起こります。
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血管収縮:全身の血管が急速に締まり、血圧が一時的に上昇
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交感神経が優位に:身体は「緊急事態」と判断し、強い覚醒状態に
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心拍数低下:体は省エネモードへ切り替わる
これにより、サウナで負荷をかけた体が一気にリセットされる感覚を味わえます。
外気浴で訪れるリラックス
サウナ→水風呂の後に外気浴をすると、ここでようやく身体は落ち着きを取り戻します。
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交感神経から副交感神経へスイッチ
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血流が全身をめぐり、酸素が脳に供給される
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心身がふわっと軽くなるような「浮遊感」
これがいわゆる「ととのう」感覚の入り口です。
脳内で分泌されるホルモンの働き
「ととのう」体験を強烈な快感にするのは、脳内ホルモンの影響です。
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エンドルフィン:幸福感や鎮痛作用をもたらす「脳内麻薬」
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ドーパミン:快感や集中力を高める「やる気ホルモン」
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セロトニン:安心感を与え、睡眠の質を改善する「癒やしホルモン」
これらが一度に分泌されることで、サウナ後に独特の多幸感やリラックス感が生まれるのです。
「ととのう」状態の医学的メリット
サウナで「ととのう」ことには、科学的に裏付けられたメリットがあります。
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ストレス軽減:自律神経が整い、不安感がやわらぐ
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睡眠改善:深い眠りに入りやすくなる
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免疫力アップ:血流改善で体の防御力が高まる
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心身リフレッシュ:集中力や仕事のパフォーマンス向上
薪サウナならではの「ととのい」体験
特に薪サウナは、電気サウナにはない魅力を持っています。
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薪がはぜる音や香りによる五感刺激
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遠赤外線によるやわらかい熱の浸透感
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自然環境と一体化した外気浴(水風呂は川や湖!)
こうした要素が加わることで、「ととのう」体験はより深く、心地よいものになります。
まとめ
「ととのう」とは単なる気分ではなく、
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体温変化と血管の反応
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自律神経の切り替え
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脳内ホルモンの分泌
これらが組み合わさった科学的な現象です。
薪サウナでこのメカニズムを体験すれば、心身がリセットされ、日常のストレスから解放されること間違いなしです。