薪サウナの温度が上がらない理由5選とその対策(初心者向け)
投稿者 :サウナハウス on
皆さんこんにちは!
素敵なサウナライフ送っていますか?
今日は昨日の記事に引き続き、薪サウナ初心者向けの記事です。
薪サウナの温度が上がらない原因と対策について書いていきたいと思います。
1. はじめに:薪サウナの「温まらない問題」、実はよくある話
薪サウナに挑戦したはいいけど…
「なんか温度が全然上がらない…?」
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、薪サウナ初心者によくある悩みです。
原因はひとつではなく、いくつかの要素が複雑に絡み合っていることがほとんど。
この記事では、薪サウナの温度が上がらない代表的な5つの原因と、それぞれに対応する具体的な対策をご紹介します!
2. 理由① 薪の組み方が悪い(通気性の確保ができていない)
薪の積み方、意外と侮れません。
最初に火をつける「着火フェーズ」では、空気の通り道を意識した組み方がとても重要です。
【ありがちな失敗例】
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薪をぎゅうぎゅうに詰めてしまう
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細薪と太薪のバランスが悪い
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着火剤が空気の流れを邪魔している
【対策】
🔥 最初は“井桁型”や“三角テント型(ティーピー型)”などの組み方で通気を確保
🔥 細薪→中薪→太薪と徐々に火を育てていく
3. 理由② 薪が湿っている/質が悪い
「乾いてるつもりだったけど…」という薪、けっこうあります。
水分を含んだ薪は、燃焼エネルギーの大半が“水分の蒸発”に使われてしまうため、温度がなかなか上がりません。
【チェックポイント】
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湿った薪は燃える前にジュージューと音がする
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煙がやたら白い・モクモクしているのもNGサイン
【対策】
🔥 含水率20%以下の「しっかり乾燥された薪」を使う
🔥 できれば半年~1年以上乾かした薪をストックしておく。
🔥 サウナのそばで薪を「予熱」して使うのも有効
4. 理由③ 空気調整(吸気・排気)がうまくできていない
薪サウナの温度が上がらない原因として、意外と見落とされがちなのが**「空気の流れ」**です。
薪が燃えるには酸素が必要。吸気口と排気(煙突)のバランスが悪いと、うまく燃焼できず温度が上がりません。
【ありがちな症状】
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薪がくすぶる
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炎が立たず、赤いまま
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煙が室内に逆流することも…
【対策】
🔥 吸気口はストーブ下部の外気導入口が基本。しっかり確保できてるかチェック
🔥 排気(煙突)との高さ・位置バランスをチェック
🔥 ドアや窓を開けすぎると逆にドラフトが崩れるので注意!
※自作サウナの場合、「吸気が小さすぎる」「逆に隙間だらけで負圧がかからない」など、サウナ室の構造上の問題も多いです。
5. 理由④ 煙突のドラフト不足 or 詰まり
煙突は単なる「煙の通り道」ではありません。
**煙突内の上昇気流(ドラフト)**がしっかり働くことで、燃焼が加速し、ストーブ全体の温度も上がっていきます。
煙突は短すぎても、長すぎても、太すぎてもダメです。全てはバランスです。
短すぎれば十分にドラフトを起こせません。
長すぎれば煙が冷えてしまってドラフトが弱くなることも。寒冷地ですと顕著に症状が現れます。(2重断熱煙突を使用するなどで一応対策できます。)
太すぎても吸排気効率が上がりすぎて、しっかり室内を温めきる前に薪がすぐ燃え尽きてしまい、結果燃費が悪くなっただけということも。
横引きの距離が長すぎたり、曲がり箇所が多すぎるとそこでもドラフトが弱くなります。
また、曲がり箇所は煤やタールが溜まりやすい傾向があります。溜まると煙突が詰まるので結果排気口率が落ちてドラフトが起こせないという悪循環。
定期的な煙突の清掃は重要です。
【チェックポイント】
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煙突が短すぎない?
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横引き(水平部分)が長すぎない?
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中に煤(スス)やタールが詰まっていない?
【対策】
🔥 煙突はできるだけ垂直に、真上に設置するのがベスト。メンテナンスも容易。
🔥 定期的に煙突内部をブラシで掃除(1〜2ヶ月に1回程度)
🔥 ストーブの着火時にドラフトが弱い場合は、着火剤を少し多めに使って勢いをつけるのも効果的。煙突を暖めることでドラフトが起こりやすくします。
6. 理由⑤ サウナ室の断熱が不十分
どれだけストーブが頑張っても、サウナ室が保温できていないと温度は上がりません。
特に冬場や外気が強い日には、断熱の有無で室温の上がり方が大きく変わります。
【チェックポイント】
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壁や天井に断熱材が入っていない(もしくは不十分)
- 壁材自体が非常に薄い(板厚の薄い木材で作られたバレルサウナなど)
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ドアや窓から熱が逃げてしまっている
【対策】
🔥 断熱材を使う場合天井と壁にはグラスウールやロックウール+防湿シートを使う
🔥 ドアはしっかり密閉できるものを選ぶ
🔥 サウナ用の**パネル断熱材(例:ALC+遮熱材)**を導入すると施工が楽
断熱の基本は多孔質の空気の層を作ることにあります。
グラスウールやウレタンフォームなど空気の層があるために断熱が可能です。
もし木材自体が厚く多孔質であれば、空気の層の役割を果たすので断熱材の追加は必要ありません。
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✅ まとめ:温度を上げるには「燃焼・空気・密閉」がカギ!
薪サウナの温度が上がらないときは、次の5つをチェックしてみましょう:
🔍 チェックリスト:
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🔥 薪の組み方 → 空気が通るように組めているか?
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🌲 薪の質 → しっかり乾燥した薪を使っているか?
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💨 空気の流れ → 吸気・排気のバランスが取れているか?
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🔧 煙突の状態 → 十分な高さ+掃除できているか?
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🧱 サウナ室の断熱 → 熱が逃げていないか?
「温まりにくい…」という問題も、原因を1つずつ潰していけばちゃんと改善できます。
それどころか、うまくいけば驚くほど短時間で100℃オーバーになることも!
自分のサウナ環境を見直して、理想の“激アツ薪サウナ”を手に入れて整ってください!